『価値観人狼』が生まれた日。
それは、ある"断食修行"の合宿だった。
ルールはシンプル。
「修行前は絶対にご飯を食べてこないこと。」
みんな真面目に守っていた。
空腹に耐えながら、何時間も過ごしていた。
でも途中で、誰かが言った。
「……この中に、食べてきた人いない?」
空気がざわつく。
そして、
「正直に、食べてきた人は手を挙げてください。」
そう聞いた瞬間。
静かに、スッ……
手を挙げたのが、"そら"だった。
しかも、
軽く食べたレベルじゃない。
普通にガッツリ食べてきてた。
みんな
「え???????」
24時間以上何も食べてない人たちの前で、
1人だけ満腹側の人間がいた。
その瞬間、
修行の空気は完全に崩壊。
でも、めちゃくちゃ笑った。
そして断食終了後、
みんなで待ちに待った食事タイム。
普通なら、
「やっと食べれる…!」って最高の瞬間。
でも、
ルールを破った"そら"だけは別。
罰ゲームとして、
みんなが温かいご飯を食べる横で、
そらだけ、カロリーメイト1箱。
みんなが人生で一番ご飯を美味しく感じてる中、
そらだけモソモソとカロリーメイトを食べていた。
その光景が、
本当に面白かった。
でも同時に気づいた。
同じルールを聞いても、
同じ状況にいても、
人によって"当たり前"が全然違う。
「絶対食べちゃダメでしょ」と思う人もいれば、
「いや、ちょっとくらい大丈夫でしょ」と思う人もいる。
その"価値観のズレ"こそが、
人間らしくて、
最高に面白い。
そこから生まれたのが、
『価値観人狼』でした。